9月6日より、新大阪で8期となるTech Runwayが開催されました。今回は2日目となる10日(土)の実際の様子や感想の他に、参加されている大学生メンターの方にお話をお聞きしましたので、ご紹介いたします。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
<Tech Runway とは>
Tech Runwayとは、3ヶ月にわたるプログラミング学習支援(週2回)とキャリア支援(全5回)により、自分でwebサイト/サービスを作れるようになるといった技術面の成長や、小さな成功の積み重ねで自分に自信を持ってもらう精神面の成長も支援するプログラムです。5年目を迎え、身近なロールモデルとなる卒業生も輩出していることで、厳しい環境にいる高校生が「CLACKに通えば自分でも変われるかも」と思える”希望の循環”を目指しています。
チェックイン
チェックインでは、それぞれのテーブルごとに、テーマについて話し合います。本日のテーマは「憧れの人」です。アニメキャラや芸能人、youtuberなど人物はバラバラで、各々特色のある人物を聞くことができ、生徒やメンターの新たな一面を知るきっかけになりました。意外な共通点に思わず「わかる!」という声が聞こえることもありました。
プログラミング
初日はプログラミングどころかPC操作にも慣れなかった生徒たちですが、さすがは高校生。驚くほどの吸収力で、2日目にしてもう使いこなせるようになっています。特に早い生徒は、2日目で1/3ほど進んでいました。中間発表が楽しみです。
休憩
集中力が途切れないように数回の休憩を挟みます。やはりTech Runwayに限らず、CLACKでの教室の特徴は「切り替え」です。授業中の真剣な姿とは打って変わり、休憩中はパソコンを完全に閉じ、生徒とメンターが好きなように雑談をしている姿が。このようなオンオフの付け方が、切り替えの速さにつながっているのでしょう。
また、今回から社会人エンジニアの方にも参加していただいたこともあり、休憩時間に学生時代の勉強や、将来の仕事について質問する生徒も見かけました。一足先にキャリアについて話を聞くきっかけにもなったと思います。
後半戦
慣れないプログラミングで徐々に疲れが見えはじめ、全体的に進みが遅くなってきました。「お腹すいた」「疲れた」とこぼす生徒も。すぐさまメンターが励ましの言葉をかけ、再び学び始めます。
振り返り
1日のプログラミングが終了し、まずは習得範囲の一覧であるスキルマップを見ながら、メンターと1対1で今日の振り返りを行います。学びが定着するよう、それぞれの範囲について問題を出題したり、モチベーションが下がらないよう、雑談を交えながら励ますメンターもいました。
また、技術面の振り返りのみでなく、今日の感想や勉強時の様子についても話し合っていました。どれだけ進んだかより、生徒が何を学んだか、どのような気持ちでプログラミングに向き合っているかを重視しているようです。
チェックアウト
最後はチェックアウトです。今日のチェックアウトのテーマは「最高な1日」についてです。それぞれ好きなこと、やりたいことについて楽しそうに話し合っていました。中にはチェックインで出てきた人物に関係のあるエピソードを話す生徒も。
<教室の様子>
教室は、徐々に生徒とメンターの関係が構築されていっていました。初日と比べ積極的に学ぼうとする生徒、質問ができる生徒が増えてきましたが、まだ少し緊張している様子も伺えました。
わからない生徒が止まることのないよう、大学生メンターが教室を回り、生徒の様子に気を配ります。
メンターは、つまずいている生徒にすぐ答えを教えることはしません。あくまで進めるのは生徒の力で。わからなくて困っている生徒には「じゃあ、一緒にやってみようか。」と言い、生徒と一緒に課題を解決していきます。
<大学生メンターにインタビュー>
今回参加された大学生メンターのAさんにお話を伺いましたので、一部掲載します。
ー メンターをしようと思った理由は何ですか。
Aさん:
教育を受けられない子供の現状を知りたい、と思ったのがきっかけです。現在、教育系を目指していて。アルバイトで塾講師をやっているんですが、どちらかというと金銭的に恵まれている高校生と関わることが多いんです。
でも将来教育系に携わることになれば、必ずしも恵まれている学生ばかりとは限らないので、課題を抱える高校生のことを知りたくて参加しました。
ー予習などはどのようなことをしているんですか。
Aさん:
技術面や使用教材について勉強することはもちろんのこと、生徒たちが学びやすい、通いやすいような雰囲気を作るため、各々のビジョン共有なども行いました。他には、授業開始前に本日の目標やそのための行動を設定し、リフレクションシートに記入します。また、1日の終わりにはメンターの振り返りも行い、本日の目標の達成度やその理由などを記入し、グループごとに共有しています。
ー生徒と関わる上で気をつけていることはありますか。
Aさん:
質問のしやすい雰囲気作りを心がけています。「わからない」と発言するハードルを下げる、という感じですね。
そのために自分の姿勢にも気を付けています。猫背になっているとだるそうな雰囲気に思われて生徒も質問し辛いため、背筋を伸ばすようにしています。
ーこの経験を通じて、生徒に得て欲しいものはありますか。
Aさん;
やっぱり「学ぶって楽しい」と思ってもらいたいですね。そのためにも、私自身、様々な事情を抱える生徒の悩みや状況を知り、一緒に解決していきたいと考えています。
<今後のイベント>
17日(土)にはある企業によるスペシャルイベントの体験を行います。それ以降も土曜日にはキャリア支援を実施予定。10月には生徒作品の中間発表と、盛り沢山のスケジュールになっています。
生徒全員が前向きな気持ちでプログラミングと関わってくれている様子で、私自身もとても嬉しくなりました。この体験を通して、プログラミングスキルの他に、自分の中にあるワクワクを見つけて欲しいと思います。
まだ始まったばかりですが、今後の生徒の成長が楽しみです。
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