困難を抱える高校生に
プログラミング学習支援を届けるCLACKは
2023年、設立4年目で認定NPO法人になりました。

メディア掲載

取組は読売新聞や毎日新聞、日経新聞など多くのメディアで取り上げられています

受賞歴

活動が認められシチズンオブ・ザ・イヤー、SDGs岩佐賞など多数の賞を受賞しています

認定

「高い公益性がある」と判断され、大阪市より「認定NPO法人」として認められています
高校1年生、ゆいさんのはなし
妹の世話で忙しい日々
ゆいさんは駅から徒歩20分の木造アパートに、スーパーで働くお母さん、小学生の弟2人、高校時代にいじめを受けて以来引きこもっている19歳のお姉さんと一緒に暮らしています。
弟たちの母親代わりとして、学校から帰るとすぐに家事に取り組む日々。ある日、学校で履歴書を書いてみる授業がありましたが「得意なこと」の欄で手が止まってしまいます。お金の心配から塾、部活に入った経験もない。やりたかったダンスも、お金の都合で一カ月でやめてしまった。家事で忙しく趣味もない。修学旅行以外で旅行をしたこともない。ゆいさんは、学校とアパート以外の世界を見たことがありません。
一般的な高校生と比べ、「経験」が不足していました。
会社で働いてる人、
見たことない…
また、働いている大人の人も、先生とお母さん以外知りません。クラスの友達に聞いても、「うちは家族誰も働いてへんし、よくわからへん」と言うばかり。焦るゆいさんですが、相談する人も、ロールモデルになりそうな人も周りにいませんでした。「つながり」が不足していることで、自分の人生にどんな選択肢が広がっているのか、どう選んでいけるのかが全く想像できないのです。
よくわからんけど、
なんかしんどい
このように、「経験」と「つながり」が不足している子どもたちは、ただでさえ困難な人生を、自分で切り拓くための「考え方」を身につけることができません。その結果、自己肯定感も低いまま、生涯に渡って貧困から脱出できない状態が続いてしまいます。ゆいさんは学校の求人票をぼんやりと眺め、先生に薦められた企業の志望理由書をなんとなく書き始めました。
このような苦しい状況に、
9人に1人の高校生が
置かれています。
貧困が連鎖する社会構造

親の年収と大学進学率

親の年収が低いほど、
子どもの大学進学率は低くなる

学歴と非正規雇用率

学歴が低いほど、
非正規雇用率は高くなる

雇用形態による年収の格差

非正規雇用の平均年収は、
正規雇用の3分の1
引用元:「国立情報学研究所」より
公的な支援が十分に届くのは、
義務教育中の中学生まで。
じゃあ、高校生はどうなるの?

無料の
プログラミング教室

という支援

なぜプログラミング?

01.

IT人材のニーズ増加から雇用に繋がりやすい。給与も高く、貧困から脱することができる。

02.

書いたコードがすぐに反映され、「私にもできる!」という小さな成功体験になる。

03.

21世紀の読み書きそろばんである、ITを使う力が身につく。
CLACKの事業内容
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プログラミング学習支援

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キャリア支援

ゆいさんは、学校で掲示されていた
チラシに興味を持ち、
CLACKの教室に通い始めました。
つながりができた
ゆいさんにとっての転機は、今まで見たことがなかった「大学生」が親身に話を聞いてくれたときでした。
大学生活の話は勿論、奨学金について教えてもらい「もしかしたら自分も大学に行けるのかもしれない」と思うように。また、キャリアの授業では、CLACKの終了生が家族の世話と受験をどう両立させたかを話してくれて、どんどん「無理」と決めつけていたものが溶けていく感じがしました。
生まれて初めて、「ロールモデル」に出会ったのです。
経験ができた
学校以外でパソコンを触ったことが無かったゆいさん。「あんたパソコンなんてできるん?」と言っていたお母さんを驚かせるほど、プログラミングにのめりこんでいきました。
その理由のひとつに、普段はプログラマーとして働く社会人スタッフの存在があります。「聞く前にまずは調べるゆいさんの姿勢は、エンジニアに一番必要なスキルだよ」。初めて人に褒められたゆいさんは、自分のことをよく見てもらった、しっかり理解してもらったということが嬉しくてたまりませんでした。
うまれてはじめて「得意なこと」が出来たのです。そうしてゆいさんは、私立大学の情報科の奨学金枠での受験を目指すようになりました。
考え方が変わった
同じ教室で学んでいた仲間たちも、CLACKの教室で自分の道を見つけたようです。
通信制の高校に通っていた引っ込み思案の勇太さんは、ゲームの専門学校へ。教室で友達に教えるのが上手だった美紀さんは、小学校の先生の免許が取れる大学に。それぞれの未来が動き始めました。「人生って自分で選び取れるんやな」。そう学んだゆいさんは、大学で情報科学の勉強に励んでいます。
プログラミング教室で学んだ「無理だと思う前に、まずは調べてみる」「1日1分でもいいから毎日やってみる」という姿勢は、大学生活にも役立っています。
実際にCLACKの教室に通った
生徒・保護者の声
本当に必要としている
「あの子」に届けるために

少人数制でサポート

大人数が苦手な生徒とも信頼関係を気づけるよう少人数で対面授業を行っています。

完全無料
(交通費、教材費の支給)

金銭的負担をへらし、お金が原因で学びを諦めることを防いでいます。

PCの無料支給

自宅学習やCLACK卒業後の学びのため、PCは無料で1人1台支給します。

あなたの寄付でできること
1,000
  • プログラム1回に参加するための交通費1人分
3,000
  • プログラムを完走するための教材費1人分
10,000
  • プログラム修了後も学び続けるためのパソコン給付3名分
代表メッセージ
平井の高校時代の
自画像
はじめまして。認定NPO法人CLACK理事長の平井です。CLACKは現在、僕の地元の大阪で2拠点、東京で1拠点の教室を構え活動しています。
僕が中学生の時、家族が経営していた飲食店が廃業しました。両親が離婚しひとり親になり、お金が理由で様々なことを諦めるようになりましたが、悩みを相談できる人もいませんでした。これは、当時美術の時間に書いた自画像です。新しい絵の具セットを買えなかったので、友達に借りた茶色系の絵の具だけで描きました。
大学に進学してからは、「自分と同じような境遇の子どもの力になりたい」という思いで、生活困窮や虐待などで苦しむ子どもたちへの学習支援に3年以上関わりました。しかし、学習支援や居場所支援では培われないものがあると感じました。それは「生き抜く力」です。
苦しい状況にある子どもたちに一時的な支援をしても、根本の逆境を乗り越える能力が鍛えられていないと、将来つまづいてしまうのです。そこでたどり着いたのが、困難を抱える高校生が自分で生きていくための専門性「生き抜く知恵」を身に着ける、プログラミング学習支援とキャリア支援でした。CLACKはそれを「自走支援」と呼んでいます。
環境の厳しさから「自分には何もできない」、「挑戦するだけムダ」と刷り込まれ、将来に希望もワクワクも感じられない高校生がいます。希望を感じるためには、目の前に広がる選択肢を知ること、その子自身がその選択肢を「自分にも出来そうだ」と感じられることが大事です。
CLACKの支援を受けた高校生がその2つを出来るようになって、自分の人生を自分で切り拓いていく。そして、彼らが同じような境遇で苦しむ下の世代の身近なロールモデルになる。そんな希望の循環を、共に励む仲間たちとともに日本中に描いていきます。
これまでの実績

プログラミング体験会の
参加者数

800

プログラム
参加者数

200

PCを寄贈いただいた
企業数

0

PC寄贈台数

0 台以上
主な活動
プログラミング体験会
「プログラミングって難しそう」そんな不安を吹き飛ばす、VRやドローンで楽しみながら学べる無料体験会を高校に出向いて開催しています。
Tech Runway
3ヶ月間のプログラミング学習支援(週2回)とキャリア支援(全5回)を行っています。対面で人とのふれあいを重視することによって、webサイト/サービスを作れるようになるといった技術面はもちろん、精神面の成長も目指しています。
Tech Runway +
Tech Runwayの終了生が、3か月間でより高度なプログラミングを学び、今後のキャリアを見据えながら継続的に学ぶ力を身に着けます。
インターンシップ
CLACKが連携しているIT企業で、Tech Runway, Tech Runway Plusで学んだことを実践する次のステップとしてインターンを行っています。
CLACKの「これから」

01.

プログラムの質を向上。
他のNPOの立ち上げを後押しするモデル事業に。

02.

無料プログラミング教室の拠点を
日本全国100拠点に。

03.

「プログラミングで貧困支援」を
日本の子ども支援の基盤に。
より多くの子どもたちの自信のため
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